友達の父親がヤクザさんだった時に一緒に遊んだ話

友達の父親がヤクザさんだった時に一緒に遊んだ話
どうも。
図書館に行ったら休館日になっていたので、書籍をフードコートで読もうとしている、あずえんです。
お父さんがヤクザの友達との出会いは学生の時だった。
友達は、学校ではかなり人見知りで、人に話しかけることができない。
しかし、パンチパーマをかけてきたり、チンピラ風の服を着て登校していた。
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自宅が近所でもあったし、僕も人見知りだったので、人見知り同士で、縁がついたような感じだ。
彼の自宅に遊びに行くと、父親は、たまにサングラスをかけて、ガラガラ声だった。
たまに、1万円の札束が分厚くなっているものを、数えながらくわえ煙草でくつろいでいる姿を見たこともある。
母親は、スケバン刑事のような雰囲気がある女性だった。
昼間から友達の父親は、自宅でよく会ったし何をしている家庭なのかよくわからなかった。
ある日、外で友達の父親と何人かの友達で、殴り合いのような遊びをしていた時に、父親はTシャツを着ていた。
父親が逆立ちを始めたときに背中が丸見えになった。
その時に見た光景は、友達の父親の背中一面に入れ墨が彫られていた。
それを見て、ヤクザだと初めて知ったのだ。
かと、言って恐ろしいと思ったことはなかった。
子供には、気さくに遊んだりしていたからだ。
たまに、友達は父親に鬼のように怒られているのを見て、今日は遊ぶことはできないな、と、子供ながらに感じられるくらいに恐ろしい一面もあった。
僕は、ヤクザの父親の友達に何度かイタズラされたこともあった。
自宅に呼んだら、たまにおもちゃが無くなっていた。
後日、他の友達の自宅に遊びに行ったら、ボロボロになった僕のおもちゃが置かれていたことがあった。
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そのおもちゃは、もし残っていたら、オークションで数万円くらいの入札が入るほどの物もあった。
今となっては、悔しい思い出である。
また、靴が無くなっていたので、近所を探してみると、ドブに僕の靴が捨てられていたこともあった。
彼は、昆虫を、捕まえるのが好きだった。
しかし、捕まえた後に殺してしまうのだ。一瞬で殺すのではなく、手足を一本一本ちぎったり、折ったりしながら、ジワジワと殺したて、死んだ後に地面に叩きつけて死骸を捨ててしまうのだ。
そんな友達の影響かどうかわからないが、僕は野良猫を見かけては、よく虐めていた。
野良猫は、僕に懐いていたが、虐めると、走って逃げてしまう。
本当は、いつまでも懐いていてもらいたいし、僕もいつまでも、抱っこしたり、ナデナデしてあげたい。
しかし、僕の中にある闇のオーラが自分より弱い生き物を避けたり、攻撃したりしてしまうのだ。
自分の意思とは逆の行動をしている自分自身に、驚いたり、自己嫌悪になったりした。
特に、女性に話しかけられたり、遊びに誘われると、心は嬉しくて舞い上がってしまう。
しかし、話しかけられると、無視してしまう。
遊びに誘われてめ、返事せず無視してしまう。
素直に遊びに行くとか、話しするひと時を味わいたいと表現できなかった。
無視するので、女性もそれ以上、何も言ってこない。
おかしな人間だと思われたに違いないと、今になっても、苦い思い出になっている。
ヤクザの父親の友達も、僕と同じように人間関係に苦しんでいたかも知れない。
それから、数年後、友達の父親は逮捕されたと地元の新聞に載っていたと母親に教えられたことがある。
内容は詳しくはわからないが、数人で、お金絡みのトラブルでそれが法律違反だったために逮捕された。
逮捕されてから、友達は、引越しをした。
引越しをしたと言っても、遠くに引越しをしたわけではなく、自転車を使えばいつでも会えるレベルの近さだ。
社会人になってから、友達は結婚して子供も生まれた。
仕事もキツイ肉体労働だが、真面目に働いている様子である。
父親がヤクザであっても、父親と同じようにヤクザにならず、社会人として働き、家庭を持ち、励んでいるのを見て、ヤクザにならなくてよかったと、安心している、あずえんであった。
では、また。
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